鍵盤の海原を
どんぶらこ
どんぶらこ
星屑もひとつまみ
8月19日 火曜日
新しい本を借りにいこうと思ったら火曜日が休館日ということをうっかり忘れていたので、返す予定だった3冊のうち1冊は持って帰って読むことに。田口ランディのくねくね日記が面白くて一気に読んだ。デビュー間もないランディさんの困惑する日常生活は刺激的。娘のモモちゃんの事もたまに出てくる。寺山修司が好きで会いにいった事、デビュー前は会社を経営していた事など今まで知らず、少し印象が変わる。若い頃のランディさんはさみしくてさみしくてたまらなかったという。私もいつもさみしい。でもさみしいのが好きなんだと思うし、この先さみしくなくなる事もないだろうなと諦めがついてきた。というのは嘘でまだまだ絶賛さみしくてもがいている。先日自殺したロビン・ウィリアムズが生前言っていた言葉にこんなものがある。「The worst thing in life is ending up with people who make you feel all alone」とても分かる。でもこんな言葉を残された家族もやりきれないと思う。まぁ、とにかく本人はさみしさから解放されたのだからよかったんだろうな。ランディさんがいじめの自殺について「うっかり自殺」という名前にしてはどうかと書いていた。辛い中にいる人は生を止めたいのではなく、辛い気持ちや思考をストップさせたいのだと、だから自殺は思考を殺すつもりがうっかり生をストップしてしまうものだと。。だとしたらロビン・ウィリアムズもうっかり自殺なんだろうか。 陽の当たる教室が好きだったな。合掌。
モームの月と六ペンスは、読み終わって後味が悪かった。でもゴーギャンが観たくなった。私のイメージ…. ゴーギャンの土着的な泥に絵の具混ぜてぐちゃぐちゃにベターってマットに塗りたくった混沌の感じ。芸大受験生が画塾で着彩やってるときのパレットみたいな、うだるような暑さとどどめ色の祭典。好きじゃないけど無視出来ない感じ。ああ私は美術館にながらく行っていないし大エルミタージュ展も行っていないの。
好きな音楽はいつ聴いてもgoodか?と言われるとそうでもなくて、、この歳になって分かってきたのだけど、何でも好きになるのは簡単だけど好きでい続ける事はとても難しいのだ、と皿を洗いながら考えていた。雑貨ですら。あんがい悪としてきた義務感というものは長い人生にとって役立つものなのかもしれない。すべての行く末が1本に決まっているあみだくじみたいな思考回路をどうにかしたい。よこしまを増やすしかないか?
8月20日 水曜日
昨日持って帰った1冊はやっぱり今読む気にならないので返却して、まだ読めていない村上ラヂオを延長して、田口ランディ/神様はいますか? 川上弘美/ナマズの幸運。 など3冊追加で借りてくる。じっくり選べないので本棚をさっと眺めて目についたものをさっと手に取る。揺らしながら私が笑うと彼女も笑うので私は唇が乾燥して少し切れているけどそんな事はおかまいなしで笑う。そしたらまた笑うから私も笑う。何も楽しいことなどないのに笑顔が止まらなくなる。とてもピュアなコミュニケーション。そういえばクレアの京都特集を読んでいたらアキちゃんこと安藤明子ちゃんが小西さんのコラムでフェイバリットとして出てきて嬉しかった。アキちゃんの恋愛の歌は歌詞も面白くて好きだな。高田渡の私は私よをカバーして歌っているのは最高。私は私よ もともとこんなよ 笑いたかったらキャッキャ笑うわ 愛してくれれば私も好きだわ 相手が変わってなんで悪いの 私は私よ もともとこんなよ 好きなら好きでしょ。限りなく透明に近い琥珀色のシュワシュワが恋しい。龍も読みたくなってきた。でも次はせんせいじゅつさつじんじけんを読むことになっている。面白いらしい。
Any »
ヨルビョン
08/20/2014 投稿者: 1000film